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2011年4月2日

ターニングポイント

今日は、田中優さんの講演会に行ってきました。

 講演会のテーマは、
「今回の原発事故をエネルギー問題のターニングポイントへ」というものです。

講演会の内容をまとめると、こんな感じだったと思う。
・地震のある日本に原発を建てるということ。リスクと東電の対応。
・放射能汚染の被害について、これからの対策について
・電気料金の仕組み
・自然エネルギーへの転換について
・田中優さんがこれから進めていくプロジェクト紹介

詳しくは、USTREAMEで見れるので(講演の途中から)、下記リンクよりどうぞ。
http://www.ustream.tv/recorded/13698502


講演会の最後に、田中優さんは、
コンセントを抜いて節電したと自己満足に浸っていてはいけない。
社会をつくっていく主人公になっていくべき。
制限を設けてはいけない。思いっきりやってみる。
とおっしゃっていました。

あたらしい仕組みづくりをするには、それぞれの得意なことをあつめて、
ひとりひとりが行動していかなくてはなりません。

これまでの暮らし方や生き方で良かったのか、エネルギー問題や食料問題、コミュニティ問題、働き方などなど、見直して改善していく必要があると思っています。
自分たちができることやこれからの暮らし方を真剣に考え行動することは、大袈裟ではなく、これからの暮らし方をどうすべきか、ちゃんと考えて行動していきたいと思います。
pray for Japan から play for Japan へ。



以下、私がメモしたものを貼っておきます。

【地震のある日本に原発を建てるということ、そのリスクと東電の対応】
・1970-2000年の間に、日本では震度5以上の地震が3954回起きている。
・最近の地震の頻度をあらわしたアニメーション
http://www.japanquakemap.com/?lang=jp

・原子力発電所のような建物には基本的に保険がかけられる。
・その保険会社は保険の保険を海外の保険会社にかけるのが普通。
・しかし、 海外の保険会社は地震のある国に原子力発電所を建てることがおかしい!と地震で被害を受けた場合の賠償は認めない。

・最近は地震の活動期に入っている。前々から研究者は警鐘を鳴らしていた。
・柏崎原発建設時にも、活断層の上にあるからと反対したが、ここに地震はないと建設した。
・2006年に、福島原発に津波が来た場合に4m以上の引き潮があったら、冷却ポンプは壊れて冷却出来なくなり、空焚き状態になってしまうと指摘してあった。
・想定外想定外というが、対処出来たのではないか。


【放射能汚染の被害、これからの対策について】
・放射線は電磁波のひとつ。電磁波には、身体にいいものから悪いものがある。
・放射線は身体に悪い電磁波。
・外部被曝より内部被曝がとても危険
・放射線にはα線、β線、γ線、中性子線などの分類がある。
・それぞれ、大きさが違う?ので、透過性がことなる。
・γ線:透過力が高い。放射能は弱い。いま測定している放射線。
(ただしい表現ではない。ただしくは、電離作用が弱い。)
・α線:プルトニウム、紙一枚を透過出来ないが放射能が強い。
・β線:ヨウ素はβ線を出してキセノンに変わる。紙を通り超えて、アルミなどの薄い金属板でとまる、検出しにくい。

・ヨウ素、セシウムが危険
・放射線量より、ヨウ素を身体に入れないことに注意する=体内被爆しない。

・レントゲン1回分の放射線量にだまされない。(0.05マイクロシーベルト)
・レントゲンは一瞬。365日同じ値だったら 438マイクロシーベルト。
・身体に影響が出てくるのは10年後=ただちに人体に影響が出るレベルではない。
・確率的影響:誰が亡くなるかわからないが、確実に一定数亡くなる。ガンでなくなる。
・こどもから順番に亡くなっていく(チェルノブイリでそうだった)
・こどもは成長ホルモンに被害を受けるので亡くなりやすい。
・検死しても放射線の立証出来ない。訴訟も出来ない。
・子供の自然死産率:大気圏核実験の時期と死亡率の高い時期は重なる。世界的に。
・この時の放射線量はただちに人体に影響が出るレベルではない。子供にはすぐ影響する。

・引っ越しをすると、オオカミ少年と同じ、神経質に騒ぎ過ぎと言われてしまう。
・だから、その場にとどまってしまう(でも10年後はわからない)
・仕事や学校があるから戻る人も多い。
・IAEA:原発を推進している機関
・そこが、相馬市に退避命令を出すべきと行っているのに、日本は出してない。
・福島など放射線量の数値が高いところはマスク+ぬれたハンカチなどを着用
・ヨウ素は水に溶けやすい



・ドイツ:放射線防護庁=ドイツ政府での放射線量と病気の関係性の調査
・1980−2003年、原子力発電から5km以内を25m刻みで統計を出した。
・原発から5km以内の子供には小児白血病の確率が2倍以上増えていた。
・原発事故なし。普通に稼働していただけ。
・自然界から1400マイクロシーベルト浴びている。
・ドイツで浴びていた放射線量:90マイクロシーベルト

・なぜ報道されないか。
・メディアの最大スポンサーは電力会社
・田中さんも原発系のことを書いたら出版出来なかった。
・東京電力の広告費:286億円
・電力会社の広告費:858億円くらい
・ACも電力会社がしめる割合が高い。

・空気、食べ物、飲み物に注意
・食べ物などに対する日本の規制値は低い。
・日本の規制値:水・乳製品:200ベクレル、野菜など:500ベクレル
・チェルノブイリのときは輸入食品に対して370ベクレルの規制値だった。
・そのときより、規制値がゆるい。
・グリーンコープ:10ベクレルという独自基準をもっている
・金町浄水場から210ベクレル検出された
・日本の水に対する規制値:大人200ベクレル、妊婦・子供:100ベクレル
・WHOの基準:10ベクレル
・安全性をかるくみてる=安心して食べたり飲んだり出来ない。
・高い商品を買わざるをえないのか。

・風向きに気をつけよう。
・雨が降ると土にとけ込んでしまう。
・福島市側に放射能が流れたときに、雪が降ってしまった。
・福島県ではテレビで大丈夫だと報道されている。
・海外のホームページに放射能予想図が載っている。
・マスクするとか避難するとか。
・いわき市側にも放射能が高い。雨雪でかわる。
・偏西風地帯:西風が吹いている。不幸中の幸い
・西側の原発だったら、日本中すべて汚染されていく。

・日本政府が出しているほうれん草の値が、洗った後の数値かどうかわからない。
・1ヶ月経つと、土から野菜の内側に入ってしまう。
・水は炭を砂粒くらいにしていれておけば、ヨウ素をとってくれる。
・使用済みの炭はゴミ箱に捨ててよい。
・浄水器は効果無い。


【電気料金の仕組み】
・公共料金の総額=必要になった金額×適正報酬として3.5%
・無駄な金を使えば使うほど、もうかる。必要だと言えばオK
・必要だといって、もんじゅ1兆かけた=350億円の儲け。
・周辺環境合わせると、2兆5000億円かけた。発電してない。
・15年前に試運転中に事故、14年経って動かし始めたらまた事故。
・3トンの金属がなかに入ったまま。
・ふたをあけてしまうと、液化ナトリウムが空気中の水分に反応して爆発

・日本の原子力発電所は安いと言われているが、、、
・原子力設置許可申請書によると、
・発電単価、初年度:13.9円かかる:世界で一番高い。アメリカの3倍高い。
・水力発電より高い。
・精錬系の向上は電気料金が高いから海外へ。
・製鉄は夜稼働、または自家発電している
・日本はインフラが高いために、国際競争力を失った。
・企業が反対すべき。
・電気は貯められない:夜は少なく、昼間が高い。
・ピークを減らせば、発電機を減らせる。電気の3/4が企業がつかっている。
・家庭の電気料金が高くなる:なぜ?
・事業者は使えば使うほど安くなる、逆にすれば、省エネになる。
・企業は省エネ商品を導入するイニシャルを嫌がる。
・夏場、平日、日中、午後2時−3時、31度をこえると、ピークになる。
・貯められないから、ピークを気にして発電所の数をきめる。
・発電出来る量の58%しかつかわれていない。
・ピークを下げれば、25%の発電所はいらなくなる。
・ドイツ北欧は72%の利用率、夏場は電気料金が高くしている。
・アメリカ:送電線を2つに分けてくれる。エアコンと他の電気商品とをつなぐ。ピーク時に、電気会社がエアコンだけ切るようなシステムになっている。
・日本は省エネ大国。誇って良い。


【自然エネルギーへの転換】
・自然エネルギー:小規模水力、風車が安い。太陽光発電が高い。
・アメリカでは、太陽光発電より原子力のほうが高くなってしまった。もういらない。
・ヨーロッパでは新設の発電所の60%は自然エネルギー。そのほうが安い。
・ドイツ:原子力発電量より太陽光発電量のほうがおおい。
・世界の常識をしるべき
・関東の海の脇50km圏内に風車を建てると、東京電力に等しい発電量がえられる。
・海に浮かべてつくる風力発電:実験段階、九州大学
・日本の地熱発電機は世界1の技術:設置すればいまの日本の発電量の30%まかなえる。
・波力発電:波でジャイロが揺れて、45kW発電する。海にジャイロダイナミックス社の波力発電。
・可能性がないと思い込んでいる、解決策を持っている
・省エネ商品もたくさんある。
・省エネ商品を使って、8畳分の太陽光発電を設置すれば、1軒分まかなえる
・バッテリー:発電したものは、電気自動車に入れておく。
・スマートグリッド:IT、省エネ商品、自然エネルギー、バッテリー、電気自動車が必要:日本が世界トップ

・原発の被害額:20兆くらい。国が立て替えるが、電力会社に払わせることになっている
・送電線を独占しているので、自然エネルギー化が進まない。
・ならば、送電線を担保として公共のものにする
・発電、送電、配電:発電と配電はどこがやってもいいが、送電は公共でもつべき。
・現状:風車をつくっても、電気をかわない。送電させない。

・チェルノブイリで菜の花をつくっている。菜の花は放射能を吸収する。ひまわりも。
・バイオディーゼルにしている。バイオガス=メタンガス=都市ガスができる
・しぼったやつは汚染物として管理する。
・風評ではなく、実態の被害。
・汚染された作物も買い取るべき。土壌の放射能を吸収してくれている。

・地域経済は資金量×回転数
・地域でモノとサービスがうごくときに、地域が活性している
・自分たちの地域でお金を回していく
・日本でお金をまわしていくと、日本が活性化していく。
・24兆円:石炭、石油、ウランなどを買うために、海外で消費している。
・自然エネルギーにすると雇用はふえる。

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